2024 年 11 月 14 日
e シールを活用した C2PA デモサイト:Content Credentials の理解と実践
― Open Source Summit Japan 2024 で公開 ―
2024 年 11 月 14 日
先日(2024 年 10 月 28 日、29 日)、Open Souce Summit Japan (OSSJ) 2024 に C2PA のデモサイトを公開しました。詳しくは後述しますが、C2PA の理解の助けになればと用意したものです。デモサイトは以下のリンクからご覧いただけます。
ちなみに、OSSJ は Linux Foundation が主催する日本最大級のカンファレンスで、サイバートラストはゴールドスポンサーとして協賛しました。C2PA は、Linux Foundation プロジェクトの一つであることから、OSSJ でのデモ公開に至りました。
C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)は、デジタルコンテンツの生成元や変更履歴を証明するメタデータを付与することで、ディープフェイクや偽情報の拡散の防止に寄与します。当社 R&D メンバーが JIMMA に C2PA の解説を寄稿していますので是非ご覧ください。
デモサイトには、C2PA 仕様に準拠したコンテンツクレデンシャル(出所・来歴情報とその証明)を付与したサンプルコンテンツを公開しました。
特に注目すべきは、e シールも付与した点です。e シールは、デジタルデータを発行する組織の身元を証明し、データが改ざんされていないことを確認できるようにすることでデータのトラストを確保し、信頼性を高めます。これにより、サンプルコンテンツは、C2PA 準拠の電子署名によって出所・来歴情報が保証されるだけでなく、発行元が確かにサイバートラストであることも証明されます。e シールには、弊社の iTrust e シール用証明書(JIPDEC トラステッド・サービス登録を取得)を使用しました。また、タイムスタンプには弊社から提供のアマノタイムスタンプ(総務大臣認定を取得)を使用しています。
デモサイトには簡易な検証機能も搭載しました。サンプルイメージの下にある「このコンテンツを Verify(C2PA 情報表示)」をクリックすると、付与されたコンテンツクレデンシャルの一部が表示されます。具体的には、イメージタイトル、使用した C2PA ツール、発行者情報、タイムスタンプ、C2PA 署名に用いた証明書のシリアル番号などの情報が確認できます。
OSSJ の弊社ブースには多くの方が訪れ、C2PA についても興味深くお話を聞いていただきました。「このような技術は今後必須になりますね」とのご賛同もいただき、非常に嬉しく、また心強く感じました。サイバートラストは、C2PA への取り組みを通じて、安心・安全なデジタル社会の実現に貢献してまいります。