Linux 長期サポートと SoC の選定や BSP 開発時のコンサルティングで顧客ボードのカスタマイズを効率的に実現
事例企業: FA 機器メーカー
事例カテゴリ:IoT/組込み開発長期サポートコスト・工数削減
目的: IoT・組込み用 Linux OSとカスタマイズ・開発支援サービス
採用製品: IoT・組込み Linux サービス EM+PLS IoT・組込み Linux サービス EM+PLS ウェブサイト
導入前の課題
従来 Windows Embedded で作成していた機器のユーザーインタフェース部の次世代廉価版製品ラインアップとして Linux プラットフォームを検討していたが、Linux に関する経験が少なく、SoC(System-on-a-chip)の選定から BSP(Board Support Package)の開発まで全体を相談できる相手を探していた。
導入の目的・解決手段
サイバートラストが提供する IoT・組込み用 Linux OS とカスタマイズ・開発支援サービスを採用した。SoC 選定の段階からサイバートラストのコンサルティングを受け、長期利用可能な IoT 組込み用 Linux OS「EMLinux」のベータ版から活用しつつ顧客ボード向けのカスタマイズを受けた。これにより、同社が抱えていた要望が丁寧にすくい上げられ、狙いに即した製品開発を行うことができた。
導入効果
脆弱性に対してパッチを 10 年提供する「EMLinux」の長期サポートによる安心感が得られた。ベースはさまざまな組込み機器で採用が進んでいる Yocto Project ※ という汎用的な技術であることから、他製品、他プロジェクトへの水平展開が可能で、開発工数やコストを削減する効果にも期待できる。
※ Yocto Project とは、Linux Foundation 傘下のオープンソース・プロジェクトの 1 つで、組込み機器向けにカスタムの Linux ディストリビューションを構築するための開発環境です。柔軟性が高く応用範囲が広いことから、大手組込み Linux プロバイダーの多くが Yocto のビルドシステムを採用しており、サイバートラストも IoT・組込み用 Linux OS「EMLinux」の開発に活用しています。
Yocto コンシェルジュ
https://www.cybertrust.co.jp/iot/yocto.html