プライバシー情報を厳密・安全に管理しながら、効果的なヘルスケア マネジメントをサポート
事例企業: サイバートラスト株式会社
導入前の課題
2015 年 12 月労働安全衛生法の一部が改正・施行されたことで、従業員 50 人以上の全ての事業所に職場のメンタルヘルス対策、ストレスチェックの実施が義務化されました。
導入の目的・解決手段
ヘルスケアや医療・介護の分野では、小型センサーなどのウェアラブル端末を用いて身体状況を計測し、日常の見守りや医療連携に役立てる技術が進んでいます。
これにより身体的負担や時間的拘束を受けずにリアルタイムで測定でき、一人ひとりの生活習慣や個別の環境下における身体変化を時系列で数値化できるようになりました。
サイバートラストでは北海道旭川市、旭川医科大学などの協力を得て、IoT とヘルスケアシステムを融合させストレス性メンタル不調の予防に取り組む新たなプロジェクトを 2014 年 6 月より実証実験を実施しています。
導入効果
セキュア IoT プラットフォームをご活用いただくことで、プライバシー情報を厳密・安全に管理しながら、効果的なメンタルヘルスマネジメントを実現するソリューションを構築していただくことができます。
センサーを装着した対象者および生体情報などを含む計測データは高度なプライバシー情報であり、暗号化技術で厳密に管理され、特定の認証許可を得た人間しか情報にアクセスできない事が望まれます。
セキュア IoT プラットフォームは、IoT でのセキュリティ ソリューションを通じ、利用者の安心と医療機関の信頼を守りながら、より働きやすい社会の推進、より健康に生きる生活を支援します。
北海道旭川市で産学・地域 協働連携による実証実験を実施
2015 年 12 月労働安全衛生法の一部が改正・施行されたことで、従業員 50 人以上の全ての事業所に職場のメンタルヘルス対策、ストレスチェックの実施が義務化されました。
あらゆる労働者が抱える仕事への強い不安や悩み、ストレスを軽減することは、うつ病などの気分障害の発症や自殺などの深刻な事態を防ぐだけではなく、職場全体のモチベーションの維持、従業員満足、業績向上のためにも効果的です。
ただ一方で労働安全対策に取り組むには企業側の負担も大きく、コストや業務への負荷を抑制しながら、より効果的な手法で健康経営を推進したいというニーズも高まっています。
そのような中、サイバートラストでは北海道旭川市、旭川医科大学などの協力を得て、IoT とヘルスケアシステムを融合させストレス性メンタル不調の予防に取り組む新たなプロジェクトを 2014 年 6 月より実証実験を実施しています。
実証実験で交感神経・副交感神経の変化を可視化。リラクゼーション効果を数値的確認
実証実験は、被験者が北海道旭川市に 6 月~ 9 月の間、1 週間滞在し、同市の豊かな自然環境を利用した森林浴によるリラクゼーションや乗馬、温泉保養など、日常を離れて日頃の仕事のストレスを忘れてもらうヘルスツーリズムを組み込んだカリキュラムを過ごすことで行われます。 2014 年~ 2016 年の 3 年間で、延べ 111 人の社員が参加しています。
ストレスを数値として計測するために、実験中は血圧をはじめ、唾液中に含まれるアミラーゼや血中の酸素濃度を計測したり、交感神経・副交感神経をはじめ心電図や脈拍などを測定し値を数値化できる計測機器を参加者が装着。これを旭川滞在の一週間前から計測し、実施前と実施後で値を比較し、滞在中のリラクゼーション効果を見ます。
森林トレッキングでは免疫や自律神経に好影響を与えると言われる森林揮発性物質アルファピネンや木々のざわめき、鳥のさえずりなどの音響がもたらすリラクゼーション効果が、連続自律神経バランスや非連続血圧アミラーゼの変化によって認められました。
実証実験で得られた各個人のデータは、セキュアに保護されたクラウド上に集積され、医師と共有されます。この際、適切なアクセス権を持った人間が適切な端末からしかアクセスできないようにするなど、各個人のプライバシーも配慮した仕組みを実装しています。そして、各参加者へメンタルヘルスケアのアドバイスや健康相談に役立てられます。
本取り組みはニュースなどでも取り上げられ、また、リクナビ NEXT(リクルート社)が実施する「グッド・アクション 2015」のウェルネス部門で表彰されました。
本取り組みは他の会社のメンタルヘルスケアやうつ病などの疾病予防に取り組むプログラムとしてノウハウをご提供可能であり、多様な業種・企業に向けたメンタルヘルスマネジメントをご提案いたします。
2016 年 2 月
導入企業様のご紹介
https://www.cybertrust.co.jp/