仮想アプライアンスによる統合システム監視で企業システムの安定稼働をがっちりサポート
事例企業: 株式会社ダイハツビジネスサポートセンター
業種:ソフトウェア・情報通信・IT 規模:301~2,000人
目的: クラウドサービス上の勤怠管理システムの運用状況監視
導入前の課題
クラウドサービス上で提供する勤怠管理システムの開発に伴い、システム監視システムが必要に
導入の目的・解決手段
コストパフォーマンスに最も優れ、OS レベルでサポートを受けられる MIRACLE ZBX を選択
導入効果
仮想アプライアンスによりスムーズに導入し、データ収集や処理の自動化を実現。オプション機能を活用して、今後さまざまなサービス提供が可能に
安心感抜群の「MIRACLE ZBX」でグループ企業をがっちりサポート
企業システムはどれも、ビジネスを支える重要な役割を担っている。そのため各種システムには、何より求められるのは安定稼働だ。可用性向上を図るうえで欠かせないのが運用状況の監視。そのツールとして株式会社ダイハツビジネスサポートセンターは「MIRACLE ZBX Virtual Appliance」を選んだ。
背景:新規サービスの提供に欠かせないシステム監視機能
ダイハツビジネスサポートセンターは、ダイハツ工業株式会社の100%子会社である。「ありがとうをいっぱい集める」のコーポレートスローガンのもと、営業推進部、IT事業部、商品事業部、ファシリティサービス事業部、技術事業部、保険・ウェルフェア事業部の6事業部体制で、グループ各社にさまざまなサービスを提供している。中でも2016年4月に発足し、ダイハツ工業本体のシステム運用を請け負うIT事業部では、今回新たにダイハツ販売会社専用の勤怠管理システムを独自に開発し、提供する運びとなった。
「システム開発では使い勝手の良さを優先しました。また導入費用を抑えながら保守性向上を図るため、各販売会社にはクラウドサービスとして提供します。これを導入する各社には、従業員、管理者、経理担当のそれぞれに大きなメリットがもたらされます」と、IT事業部システム運用室の牛尾あかね室長はシステムの概要を語る。
ペーパーレスで勤怠申請・確認が瞬時に完了し、上司はリアルタイムで勤務状況を確認できる。経理担当は勤務データのチェックや手計算による集計業務から解放される。実に便利なシステムである。ただし、勤怠管理に関わるだけにシステムの停止は極力避けなければならない。そこで必要となるのが、サービス提供先でのシステムの稼働状況を、常時チェックするための監視機能である。
理由:複数製品を検討した結果、「MIRACLE ZBX」を選択
いわゆる統合システム監視ソリューションは、各ベンダーからさまざまな製品が提供されている。製品ごとにそれぞれメリットがあるため、同社ではまず検討対象を6製品に絞り込んだ。そして約30項目にわたるチェックポイントを設定、厳密な検討を行った結果、採用されたのが「MIRACLE ZBX」である。
その選択理由を、IT事業部システム運用室基幹システムグループの西山功一グループリーダーは「社内稟議を通すためには、まずコストが最もわかりやすい訴求項目となります。とはいえ、実際に運用を手がける我々としては、監視機能の使いやすさ、保守・メンテナンスの容易さなども譲れないポイントです。こうした観点から総合的に評価した結果、最もコストパフォーマンスに優れていたのがサイバートラスト社の「MIRACLE ZBX」でした」と説明する。
サイバートラストでは、旧ミラクル・リナックス時代からOSそのものを自社開発してきた技術力の蓄積がある。そのため、何らかのトラブルが発生したときでも、ワンストップでの対応が可能だ。「Zabbix自体はオープンソースなので他社も提供していますが、OSから丸ごと面倒を見てもらえるのはサイバートラストさんだけです。こうした保守性に対する安心感は、システム監視ソリューションにおいて非常に重要な要素です」と語るのは、IT事業部の大島昌彦部長だ。
仮想アプライアンスのメリットを徹底活用
サイバートラストは、「Zabbixをもっと便利に!安全に!」をスローガンに、日本の企業ユーザー向けに特化した機能拡張や不具合修正を積み重ねてきた。その集大成が「MIRACLE ZBX」である。一連のサービスでは、VMware ESXi環境に導入し、直ちに監視を開始できる仮想アプライアンスのパッケージも提供している。
「この仮想アプライアンスも、我々にとっては重要なポイントでした。なぜなら監視サーバーはコストを下げるためにクラウドに置かず、弊社で物理的に持つものの、VMwareを使って仮想化するからです。勤怠管理システムはグループ会社へのサービス提供であり、可能な限り提供価格を抑えたい。だから、仮想アプライアンスも重要なポイントでした」(牛尾氏)
仮想アプライアンスは、OSレベルからの構築が不要となるため導入から構築にかかる工数や時間、コストを大幅に削減できるのも大きなメリットだ。「パッケージ自体が非常に優秀で、マニュアルもよく整備されています。これを読みながら、自分で導入してみたところ作業そのものは1時間もかかっていません」と、西山氏は導入作業の容易さを振り返る。
効果:出力データをさまざまな解析に活用
勤怠管理システムは、現在グループの販売会社3社に施工中で、来年度中に導入先は合計13社まで増える見通しだ。ダイハツビジネスサポートセンターでは、導入時に監視設定方法のサポートを受け、データ収集や処理の自動化などを実現している。今後期待されるのが「MIRACLE ZBX」の監視設定機能と柔軟なサポートをフル活用すること。細かな要望を相談できるサイバートラストならではのサポートのメリットを活用して、例えば、販売会社ごとに異なる勤怠管理方式に対応した独自の設定を考えている。
「監視データの多様な出力機能にも期待しています」と大島氏は語る。「MIRACLE ZBX」は、仮想アプライアンスのデータベース内に保存されたさまざまな監視データをCSVファイルとしてエクスポートし、さまざまな解析に活用できる。運用開始後に導入各社から寄せられる、さまざまなサービス追加要望に柔軟に対応できるのも「MIRACLE ZBX」の使い勝手の良さである。
「新しいバージョンは、インターフェイスデザインも刷新されていて、とても見やすく、直感的に使える。おかげで欲しい情報やデータをワンクリックで探し出せます。サイバートラストさんを評価するのは、保守の中身を尋ねたときにいつも『ソースまで見て確認します』と言ってくれること。これは大きな安心感につながっていますね」と牛尾氏。
監視システムは、いわば縁の下の力持ちのような存在であり、ふだんは決して目立つことはないし、むしろ目立たれては困るものだ。ひたすら対象となるシステムを監視し続け、万が一のときだけ迅速に対応してほしい。 「その意味では、サイバートラストさんの長期サポートシステム、何かあったときには、すぐにOSレベルでチェックしてくれるレスポンスなどは非常に頼りになります。統合システム監視ソリューションとしては、非の打ちどころがないといったら言い過ぎかもしれませんが……」と、西山氏は話す。
同社の勤怠管理システムは、最終的には20社約4000名が利用する。その基盤を支える統合システム監視ソリューションとして「MIRACLE ZBX」には万全の信頼が寄せられている。
導入企業様のご紹介
2014 年 5 月、ダイハツ工業株式会社 100 %出資の子会社、株式会社ビジネスサポートセンターと、株式会社ダイハツテクナーが合併して誕生。自動車の開発支援、自動車部品、副資材・販売促進グッズの卸販売、人材派遣、施設管理、清掃、警備、保険・ウェルフェアダイハツグループをサポートするサービスを提供している。
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