CentOS 6 利用者向け、メンテナンス更新終了後の修正パッケージ提供サービスを低コストで購入できる先行受付を開始
~ 2020 年 11 月 30 日より 2024 年 6 月まで修正パッケージを提供し、新バージョンへの移行が困難な環境に安心・安全な OS 利用を支援 ~
2019 年 5 月 15 日
サイバートラスト株式会社
サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞柄泰利 以下、サイバートラスト)は、CentOS 6 をご利用中のお客様を対象とした「Linux 延長サポート for CentOS」について、CentOS 6 のコミュニティでのメンテナンス更新が終了する 2020 年 11 月 30 日以前の購入により最大で 1 年あたり約 62 パーセント安価に※1 サポートサービスを受けられる「先得プラス」および「先得」プランを本日より販売開始します。
「Linux 延長サポート for CentOS」では、修正パッケージと日本語によるテクニカルサポート(技術問合せ)を提供します。本サービスを導入することにより、メンテナンス更新終了後に発見された重大なバグや脆弱性に対して必要な修正パッケージを適用することができ、2020 年 11 月から約 3 年半にわたって CentOS 6 を安心して利用いただくことが可能です。
背景
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードをベースに開発された Linux ディストリビューションである CentOS には、ベンダーによるサポートはなく、コミュニティによるメンテナンス更新があります。CentOS のメンテナンス更新には、新機能の追加やセキュリティ対策用のパッケージのリリースが行われる「完全更新」と、最低限必要とされるセキュリティ対策用のパッケージのリリースを想定した「メンテナンス更新」の 2 種類があります。CentOS 6 については、「完全更新」は 2017 年にすでに終了しており、「メンテナンス更新」は 2020 年 11 月 30 日に終了します。以降は、重大な脆弱性が発見されてもコミュニティから修正パッケージは提供されず、外部からの攻撃に対して無防備な状態となるため、より新しいバージョンへの移行を行うなどの対応が必要になります。
過去にも、CentOS 5 の OS のメンテナンスサポート終了後に重大な脆弱性※2 が発見され、当社が修正パッケージを提供しています。
「Linux 延長サポート for CentOS」提供によるメリット
CentOS 6 を自社サービスなどに利用されている企業ユーザーは、メンテナンス更新終了後にサイバートラストから提供される修正パッケージにより、新しいバージョンへの移行が困難な場合でも、移行を行わずに低コストでバグやセキュリティの問題に対応し、継続して利用可能になります。
また CentOS 6 のサポート終了後も、国内の Linux ベンダーであるサイバートラストの日本語でのテクニカルサポート(技術問合せ)を受けることができます。
「先得プラス」「先得」プラン 販売開始日
2019 年 5 月 15 日
サービス提供期間
- 修正パッケージ提供:2020 年 12 月 1 日 ~ 2024 年 6 月 30 日
- テクニカルサポート:2019 年 5 月 15 日 ~ 2025 年 3 月 31 日
※「テクニカルサポート」は、コミュニティのメンテナンス終了前より提供可能です。
価格(税抜)
先得プラス | 先得 | 通常 | |
---|---|---|---|
お申込み期間 | 2019/5/15~2020/03/31 | 2019/5/15~2020/09/30 | 2020/10/1~2023/05/31 |
テクニカルサポート 開始時期 | 2019/5/15~ | 2020/12/1~ | 購入日~ |
テクニカルサポート | 54,000円 / 年 (台・インスタンス) | 86,400円 / 年 (台・インスタンス) | 108,000円 / 年 (台・インスタンス) |
修正パッケージ提供 | 780,000円 / 年 (システム) | 900,000円 / 年 (システム) | 2,100,000円 / 年 (システム) |
サービス紹介ページ
https://www.cybertrust.co.jp/centos/support/centos6-extend-support.html
- ※1
- コスト削減率について:
1 システム 1 台の場合、先得プラスにより通常より約 62 %のコスト削減になります。ご利用台数によってコスト削減率が異なります。 - ※2
- CentOS 5 のサポート終了後に発見された脆弱性に対する当社パッケージ提供実績(抜粋)
パッケージ名 CVE 番号 脆弱性の概要 nss CVE-2017-5461 ネームサービスにおけるサービス運用妨害 samba3x CVE-2017-7494 リモートの攻撃者が smbd サービスを停止 sudo CVE-2017-1000367 ユーザが不適切な文字列を入力し権限を奪取 CVE-2017-1000368 kernel CVE-2017-1000364 バッファエラーによるサービス運用妨害 CVE-2017-7895 ポインタエラーを悪用するリモートからの攻撃 CVE-2017-5715 CPU 命令の投機的実行 (Meltdown, Spectre) CVE-2017-5753 CVE-2017-5754 glibc CVE-2017-1000366 バッファエラーによるサービス運用妨害 gcc41 CVE-2017-5715 CPU 命令の投機的実行 (Meltdown, Spectre)
サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として 20 年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けの Linux/OSS サービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoT をはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「信頼とともに」。サイバートラストは、IT インフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。
当リリースに関するお問い合わせ先
サイバートラスト株式会社
広報担当:椎名・河原
TEL:03-6234-3800
メール: press@cybertrust.co.jp
※MIRACLE LINUX の名称およびロゴは、サイバートラスト株式会社の登録商標です。
※Linux は、Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
※Red Hat および Red Hat Enterprise Linux は、米国およびその他の国における Red Hat, Inc. およびその子会社の商標または登録商標です。
※その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。