プレスリリース
ミラクル・リナックスが、エンタープライズ向けLinux OSで 国産初のMicrosoft Azure認証を取得しAzure Marketplaceにて販売開始
~ 日本語でのエンタープライズ向けサポート提供により、オンプレミスから Azure への移行を支援 ~
2015 年 9 月 1 日
ミラクル・リナックス株式会社
ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都新宿区新宿、代表取締役社長:伊東 達雄 以下、ミラクル・リナックス)は、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」(以下、Azure)における認証テストにおいて、ミラクル・リナックスのエンタープライズ向け Linux OS「Asianux Server 4(MIRACLE LINUX V6)*」が全テストをクリアしたことを発表いたします。2015 年 9 月 1 日より、米国子会社の MIRACLE LINUX AMERICA, Inc.(本社:カリフォルニア州 メンローパーク)を通じて Azure Marketplace での販売を開始し、本製品のサポートメニューとして「Asianux for Cloud Standard Support」を提供開始します。このたび提供開始する「Asianux Server 4」は、国産初の動作保証済み Azure 認証エンタープライズ Linux OS です。
国内パブリッククラウドサービスの市場規模は、データの分散化や遠隔化、事業継続性などへの需要の高まりに応じて年々増加傾向にあり、既存システムのクラウド移行や、システム設計の際にクラウドファーストで考える企業が増えています。その一方で、パブリッククラウドへの移行に対する課題や懸念点として、既存 IT 資産との互換性、準拠法やサポート言語や、日本国内のビジネス慣習との違い、万が一の障害時の対応などを挙げて、不安を持つ企業もいます。
Microsoft Azure は、日本の法律に準拠して展開されているため日本国内での導入が容易であることから、日本の企業ユーザや公共組織も含めて高い成長率で導入数が増加しています。ミラクル・リナックスは、「Asianux Server 4」の Microsoft Azure 認定取得によって、日本企業ユーザ向けに安心して日本語サポートを受けられるエンタープライズ Linux の選択肢を増やしました。さらに、Azure と同様に日本円での決済により為替リスクの不安を払拭し、日本国法に準拠することでクラウド利用の課題を解決し、日本国内でのクラウドおよび Linux の利活用(Linux on Cloud)を促進します。
なお、Azure 上で利用する「Asianux Server 4」のサポートサービスは、ミラクル・リナックスより販売します。また、販売パートナーやソリューションパートナーを募集しており、本日現在ソフトバンク・テクノロジー株式会社が両パートナーになっています。
ミラクル・リナックスは今後、日本マイクロソフトとの協業のもと、日本のエンタープライズ環境に適した Linux OS の提供とソリューション開発、および日本企業のユーザニーズに応える技術サポートを提供していく予定です。エンタープライズ環境においてユーザがより安全に Linux OS を活用できるよう、以下を注力分野として取組んでまいります。
- Azure 仮想マシン上での動作検証
- 実装のための技術ガイダンスの提供・公開
- 国内 ISV の商用アプリケーションとの連携
- Azure 実装パートナーへの支援
- 日本マイクロソフトと共同での技術セミナー
このたびの Microsoft Azure 対応について、日本マイクロソフト株式会社より以下のコメントをいただいています。
日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員 エンタープライズパートナー営業統括本部 統括本部長 近藤 禎夫様
日本マイクロソフトは、この度のミラクル・リナックス株式会社の Linux OS「Asianux Server」が Microsoft Azure に対応したことを心より歓迎いたします。昨今の日本国内市場においても、パブリッククラウドサービスの利用が進むに従い、Microsoft Azure ユーザ様からも、OSS に関するニーズが増加しています。今回の Asianux Server の Microsoft Azure 対応により、このような日本企業ユーザ様のニーズに応え、クラウドサービスをさらに安心してご利用いただけるものと期待しております。日本マイクロソフトは、今後ミラクル・リナックス社と連携し、クラウドサービスによってお客様の事業の発展を支援して参ります。
ミラクル・リナックスは、ますますニーズの高まるクラウド環境での Linux 活用において、日本企業ユーザの求めるサポートレベルに応える技術を提供し、安心して Linux が利活用できるよう支援を進めてまいります。
* Asianux Server 4 とは:
Asianux Server とは、ミラクル・リナックスが 2000 年より提供している Linux OS で、アジア地域のニーズに応える信頼性の高い共通のエンタープライズ Linux ディストリビューションとして、日本のミラクル・リナックスと、中国、韓国の Linux ベンダーが参加する合弁会社 Asianux Corporation で共同開発しています。日本国内では、「MIRACLE LINUX」シリーズとして、信頼性、安全性、可用性、セキュリティ機能を重視し、日本国内でのビジネス要件に最適化して提供し、累計 10 万本以上、年間 15,000 本以上の出荷実績があります。国内のエンジニアによる的確で高品質なサポートを 10 年にわたって提供できる安心のサポート体制により、基幹サーバーに求められるクリティカルでシビアな要件から、特定業務用機器への組込みに必須となる柔軟なカスタマイズまで、様々な分野での導入実績があります。
Asianux Server 4 は、MIRACLE LINUX V6 と完全に同一のイメージです。
■ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、「日本品質」の技術およびサポートにより、オンプレミス、クラウド、組込みのあらゆる領域で活用できるエンタープライズ Linux OS を提供しています。通信事業や公共、金融事業など幅広いエンタープライズ領域での採用実績に加えて、Linux のカーネル技術をさまざまな分野に応用し、カーナビゲーション、自動販売機、医療用端末、映像配信機器など用途別専用機器や、デジタルサイネージ用プレイヤーにも組込み Linux OS の実績を伸ばしています。
さらに、オープンソースベースの企業向け統合監視ツールやバックアップソフトウェアを開発しているほか、統合運用ソフトウェアを開発し、オープンソースとしてコミュニティに公開するなど、オープンソースの活性化に向けた取組みも積極的に行っています。
* MIRACLE LINUX の名称およびロゴは、ミラクル・リナックス株式会社の登録商標です。
* Linux は、Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。