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2025 年 07 月 14 日
【ID Entrance × デバイス ID】デバイス ID 証明書をクライアント端末に配付して、証明書認証をしてみた
複数クラウドサービス利用時の ID・パスワード情報を統合管理:「ID Entrance」
「ID Entrance ( アイディ エントランス ) ※」は、各種クラウドサービスへのログインに使用している ID やパスワードなどの情報を統合管理し、シングルサインオン機能により、複数のアプリケーションやサービスを、1 つの ID・パスワードで利用できるサービスです。また、多要素認証や認証ポリシー機能も備えた認証・認可機能をクラウド上で提供します。
- ※
- 「ID Entrance」のサービス詳細につきましては、以下をご覧ください。
https://www.canon-its.co.jp/solution/industry/cross-industry/sec/identrance
「ID Entrance」でクライアント認証の検証を実施
先日、提供元のキヤノン IT ソリューションズ株式会社から「ID Entrance」の環境をお借りしました。
本サービスと「サイバートラスト デバイス ID」は連携しており、手軽に証明書を発行可能なサービスであるため、「サイバートラスト デバイス ID」のクライアント証明書の発行・配付やクライアント認証に関する設定を行ってみました。
本記事は以下のような方におすすめです。
- 「ID Entrance」の設定・利用イメージを確認したい方
- IDaaS を選定中の方
- 「多要素認証(MFA)」および「クライアント認証」や「端末認証(デバイス認証)」を検討中の方
- 所属組織で「DX:デジタル・トランスフォーメーション」を推進・検討中の方
- 「ペリメータ(境界)セキュリティ」から「ゼロトラストセキュリティ」への移行を検討中の方
それでは、実際に行った準備や設定について、ご紹介します。
事前準備
はじめに、「ID Entrance」でクライアント証明書の発行・配付やクライアント認証の設定を行う前に、以下の事前準備を行いました。
「ID Entrance」の基本的な初期設定
- テストを行うユーザーのアカウントやデバイスの登録
- ユーザーが参加するグループの作成
- 認証ポリシーの設定(ユーザーが参加するグループの「クライアント証明書認証」を有効とする設定)
2 ステップで完了、「ID Entrance」の設定
「ID Entrance」の管理画面から、以下の設定を実施しました。
1. クライアント証明書の発行申請
以下の必要事項を入力して、クライアント証明書の発行申請を行いました。
- インストール先の OS
今回は iPhone / iPad を選択 - 認証に使用するデバイス識別子種別 / デバイス識別子の値
クライアント端末(今回は iPhone)で事前に取得した UDID - 使用ユーザー
テスト登録したユーザーを指定

2. クライアント証明書のインストール
本画面で発行処理を行った後、すぐにテスト登録したユーザーのメールアドレス宛に証明書の発行通知メールが届いたので、通常と同様のインストール操作をクライアント端末で行いました。
証明書の発行やクライアント端末への配付はたったこれだけで簡単に完了できました。
利用者ポータルへのアクセス制御に関する設定
クライアント証明書を用いた認証設定の動作を確認するため、ユーザー向けのポータルサイトである「利用者ポータル」へのアクセス制御に関する設定(クライアント証明書を必須とする設定)を行いました。
その結果、クライアント端末(iPhone)から接続した際にクライアント証明書の提示が求められますが、「サイバートラスト デバイス ID」の証明書を保持した端末だけがアクセス可能となり、証明書を保持していない場合はアクセス不可となることを確認しました。
クライアント証明書の提示画面

クライアント証明書を設定せずにアクセスした場合

証明書の発行から実際のクライアント認証の確認まで 10 分程度で完了し、手軽に導入できました。
最後に
今回ご紹介した「サイバートラスト デバイス ID」と「ID Entrance」の連携により、手軽に厳格な「クライアント認証」や「端末認証(デバイス認証)」を実現することができます。
IDaaS やクライアント証明書を用いたクライアント認証をご検討の方のご参考になりましたら幸いです。
「サイバートラスト デバイス ID」のお申し込みとトライアル
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