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2018 年 03 月 05 日
Windows 用 MIRACLE ZBX Agent のコマンドラインインストーラを使ってみよう
本ドキュメントでは Windows 用 MIRACLE ZBX Agent インストーラに実装されたサイレントインストール機能の解説を行います。
はじめに
本ドキュメントでは Windows 用 MIRACLE ZBX Agent インストーラに実装されたサイレントインストール機能の解説を行います。
この機能を利用することで、コマンドラインによる自動インストール等を行うことができます。
動作環境
本サイレントインストール機能は以下に示したバージョン以降の MIRACLE ZBX より対応しています。
- MIRACLE ZBX 4.0 系 ( 初期リリースより対応 )
- MIRACLE ZBX 3.0.10-1 以降 (3.0.11-1 以降を推奨※)
- MIRACLE ZBX 2.2.19-1 以降 (2.2.20-2 以降を推奨※)
※ 以前までの Windows インストーラにはバグが含まれているため当該バージョン以降の使用を推奨します。
参考
- MIRACLE ZBX 3.0.11-1 リリースノート
https://www.miraclelinux.com/support/miracle-zbx30/zbx-update/20171016 - MIRACLE ZBX 2.2.20-2 リリースノート
https://www.miraclelinux.com/support/miracle-zbx22/zbx-update/20171107
コマンドライン概要
使用しているインストーラフレームワークの関係上、Windows のコマンドである start コマンドを介した起動を行います。
start /B /WAIT インストーラパス /S < パラメータ ...>
インストーラパスとパラメータ間の "/S" を忘れないようにしてください。
パラメータ一覧
/ACCEPT_UNINSTALL | 既にインストール済みの場合、自動的にアンインストーラを実行してからインストーラを実行します。インストールされていなかった場合、無視されます。 |
/SERVER="< サーバ IP>" | zabbix_agentd.conf 内の Server/ServerActive 値を設定します。 ( 必須オプション ) |
/HOST="< ホスト名 >" | zabbix_agentd.conf 内の Hostname 値を設定します。 指定されなかった場合、自ホストの名前を使用します。 |
/ENABLE_RMTCMD | zabbix_agentd.conf 内に EnableRemoteCommands=1 を設定します ( リモートコマンドを有効化 ) 。 指定されなかった場合、EnableRemoteCommands=0 を設定します。 |
サイレントインストールの手順
以下の例は MIRACLE ZBX 3.0.14-1 のインストーラ (miracle_zbx_agent-3.0.14-1ML_installer.exe) の使用例です。
新規インストール例
start /B /WAIT miracle_zbx_agent-3.0.14-1ML_installer.exe /S /SERVER=192.0.2.100
サーバの IP アドレス 192.0.2.100 を設定してインストールします。
既にインストール済みの場合は失敗します。
アップグレード例
start /B /WAIT miracle_zbx_agent-3.0.14-1ML_installer.exe /S /ACCEPT_UNINSTALL /SERVER=192.0.2.100
サーバの IP アドレス 192.0.2.100 を設定してインストールします ( 再 ) インストールします。
既にインストール済みの場合は自動的にアンインストーラが実行されます。
複雑な例
start /B /WAIT miracle_zbx_agent-3.0.14-1ML_installer.exe /S /ACCEPT_UNINSTALL /SERVER=192.0.2.21,192.0.2.22 /ENABLE_RMTCMD /HOST=zbxagent1
サーバの IP アドレス 192.0.2.21 及び 192.0.2.22 を設定して ( 再 ) インストールします。
リモートコマンドを有効にします。
ホスト名を zbxagent1 とします。
注意事項
- 本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
- 本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
- 本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、当社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客さまのご判断にてご使用ください。