「オープンデータ活用地方自治体セミナー in 松江」に行ってきました
「オープンデータ活用地方自治体セミナー in 松江」に行ってきました。
こんにちは、ニックネーム「たいちょう」です。
今日は、オープンソースな活動の報告をしたいと思います。
10 月 9 日 ( 金 ) 18:30〜20:30 島根大学法文学部で開かれた、「オープンデータ活用地方自治体セミナー in 松江」に行ってきました。
神奈川県からの講師を 2 人お招きしているという事で、神奈川県から松江に引っ越してきた私は、興味がありましたよ。
概要は、PDF を見ていただきたいのですが、私が感じたことをまとめます。
講演 1 「オープン・イノベーション 横浜の挑戦!」について。
データ自体を分析する手法については色々語られますが、それから何を見出して、どう現実の問題を解決していくのか、ということが、特に地方自治体としては、人口減少などの問題をかかえていることもあり、重要だと感じました。
最初の横浜市の講師の長谷川氏によると、データ --> 場 --> 対話 --> システム --> ネットワーク という流れを作り、これを実現できるそうです。
これには、やり方を変える、組織を変える、イノベーションが起こり得るプラットホームづくりをして、オープンなコラボレーションを実現することが大切だそうです。
お役所というと、組織は固まっているようなイメージがありましたが、柔軟な組織を形成して、問題に対応しようという姿勢は、さすが横浜だな、と感心しました。
合言葉は、「協働・共創」だそうです。「共創推進室」というのをつくり、企業からの申し出を調整する組織として、データを提供するだけではなく、提案を行っていくそうです。
これからの活動に期待ですね。島根県庁や、松江市の方々もたくさんお見えでしたから、松江でもそのような活動がますます活発になっていくととと思われます。
講演 2 「温もりのある ICT 活用を目指して 金沢区の挑戦!」について。
横浜市金沢区って、私は長い間横須賀市民でしたので隣の町として憧れがあったんですけど、石塚さんは、あまり有名じゃないとおっしゃってました。そんなことないです、いいところですよ。
石塚さんは、自らお子様を育てられた経験から、金沢区のオープンデータを活用した子育てポータルサイト「かなざわ育ナビ .net」を主催されているそうです。このサイトは、例えば、郵便番号と子供の生年月日を入れると、必要であろう関連情報が出てくるそうです。
横浜市金沢区も、オープンデータを活用するために、組織作りに苦心されたようです。
全ての課に、「オープンデータ推進委員」を置いて、積極的に仕事をするようにしたそうです。
区長さんも協力的で、区を挙げてオープンデータの活用に取り組んでいるとか。
アイディアソン、ハッカソンも実施した結果、「緊急情報伝達システム」が開発され、実際の運用では、95% の伝達率を達成したそうです。
他にもあって、避難状況可視可アプリ「金沢写真アルバム」は、避難先の施設や避難すべき地域等が地図に表示されるそうです。
もちろん、経費をかけてこのようなシステムを作っている自治体もあるでしょうけど、市民と自治体が協力して作り上げていて実際に運用もされているところが素晴らしいところですね。
今回、講師のおふたりのお話を聞いて、横浜だけではなく、ここ松江市や近隣の自治体においてもオープン・イノベーションが広がっていくのではないかと思いました。
11 月 27 日 ( 金 ) には、同じく、島根大学で「オープンデータ活用企業セミナー ( 仮 )in 松江」 も予定されているようです。
私も、これら勉強会への参加を続けて、報告していきます。よろしくおねがいします。