運用効率を高め、イベントや休講・補講情報周知の即応性を実現
事例企業: 公立大学法人 名桜大学
導入前の課題
学生会館「SAKURAUM」開設を機に、デジタルサイネージの導入を計画
運用面と即応性を重視
開学 20 周年を節目に、先輩・後輩のコミュニティを基本とした学習支援や、学生が自立的に学習できる環境の実現を目標として学生会館「SAKURAUM」を新設しました。それまでは、イベントや総務的な周知は、指定の場所に紙で掲示するかポータルサイトに掲載する必要がありました。そこで、情報掲示の運用面での効率化と、提出期限など学生に注意を喚起したい重要事項のタイムリーな通達や緊急性の高い気象情報のスピーディな配信を目的として、デジタルサイネージ導入の検討を始めました。
導入の目的・解決手段
簡単操作で運用負荷を軽減 導入コストがマッチし「MIRACLE VISUAL STATION」を採用
当初、学内への情報伝達は、4 棟に各 1 ヶ所、計 4 ヶ所の掲示板で行っていまし た。掲示物のデザインから印刷・掲出まで、総務・企画部に掛かる負担が大きく、それらの状況を踏まえて SAKURAUM では効率化を図りたいと考えました。そこで、操作性が良く未経験の職員にも簡単に利用でき、導入時のコストは押さえたい、などが必須条件でした。他社提案のデジタルサイネージ製品と比較検討の結果、簡単な操作性と機能面からみても廉価であることが決め手となり「MIRACLE VISUAL STAION」を採用しました。導入効果
一斉配信で即応性と運用効率の向上 堅牢性を活かし、高温多湿な半屋外でも安定稼働
運用面では、執務室から一斉配信により、全体周知に掛かっていた作業(掲示物等の作成、紙による掲示から回収まで)時間が、約半分程度まで軽減されました。さらに、授業に関する内容(休・補講情報、変則の講義)やイベントをタイムリーに周知することにより、学生には、最新情報の発信メディアとしてデジタルサイネージが浸透しています。講義棟と多目的ホールをつなぐ通路 ( 半屋外 ) に設置のサイネージでは、懸念事項でもあった気温の上昇 ( 高温 ) にも影響されず、多湿にも故障なく稼働し、学生に向けた多様な情報を継続的に提供できています。開学 20 周年に新設の学生会館「SAKURAUM」にデジタルサイネージを採用し、運用の負荷軽減と一斉配信による迅速な情報伝達が可能に
公立大学法人 名桜大学 ( 以下、名桜大学 ) は、1994 年に沖縄県と沖縄県北部の 12 市町村からの出資により、国際教養人の育成を大学の使命・目的とした公設民営の大学として設立されました。
国際学群と人間健康学部の 2 学部 3 学科で構成されており、国際学群では、1,2 年で教養を学習し、3 年から各専攻 (6 専攻 ) を決定する形態を採用し、入学後にコースを決められることが名桜大学の特徴の一つになっています。
名桜大学では、正課のカリキュラムに加えて、学生が主体となり、学生支援や就職活動支援に取り組んでいます。これらの活動や学生間の共同学習や学際的コラボレーションを推進するための施設として、2014 年に学生会館「SAKURAUM( サクラウム )」が設立されました。
SAKURAUM の開設に合わせ、施設やイベントなどの学内全体に関わる情報の発信とこれまでの情報掲出の運用負荷を軽減し、迅速に且つ広く周知することを目的として、ミラクル・リナックスのデジタルサイネージ製品「MIRACLE VISUAL STATION DS210」を採用いただきました。
デジタルサイネージの運用実績が評価され、SAKURAUM 以外に 4 ヶ所増設し、休講・補講情報などをタイムリーに発信しています。
ユーザーニーズ
- イベントや講義情報周知の即応性と運用の効率化
- 屋内および屋外での安定稼働が可能なシステムの構築
講義棟 1F(半屋外)に設置した
デジタルサイネージ
未経験の職員にも簡単にコンテンツ作成が可能。他社比較での優位性は価格面と操作性
開学 20 周年に合わせて、学生会館「SAKURAUM」新設の構想が立ちあがりました。学生間の共同学習や学際的コラボレーションの促進を目的とした当施設では、教員の指導のもと、学生ボランティア主導の学生支援や、就職活動支援ボランティア活動を実施しています。従来は、大学祭や試合の経過報告などのイベント情報を総務・企画部が作成し、印刷した用紙を学内の 4 棟に各 1 ヶ所、計 4 ヶ所に職員が手分けして掲示するという運用でした。また、期間終了に伴う掲示物回収までかなりの運用負荷が掛かっていました。
学内周知に関わる運用面での課題を抱えており、SAKURAUM の新設を機に作業の効率化を図り、タイムリーに情報掲示したいと考え、デジタルサイネージの導入を検討していました。「検討にあたり、重要視したのは、操作が簡単で未経験の職員が習得しやすいことに加え、導入コストを押さえたいという点でした。複数の提案コンペの中、それらの要件を満たす製品が「MIRACLE VISUAL STAION」でした。特に他のデジタルサイネージよりも廉価だったことが導入の決め手となりました。」と当時の選定決定者は話します。
名桜大学 学生会館「SAKURAUM」2F( 中央柱 )
全体に関わる情報やイベント、休講・補講情報などをすばやく配信し、学内周知に活用
当初は総務・企画部のみの利用でしたが、教務課からもシステムを広く活用したいという要望があり、講義棟、事務所前、看護棟、実験実習棟に各 1 台を増設し、主に休講・補講情報を提供しています。特に、講義棟と多目的ホールをつなぐ通路 (半屋外)に設置のサイネージは、当初懸念していた高温多湿な環境でも故障なく稼働しています。一定時間で省電力モードに切り替わるため、STB(セットトップボックス)やモニター毎の電源 ON/OFF をすることなく、長時間の稼働と運用負荷軽減が実現できています。
「導入直後は、SAKURAUM 中心だったためイベントや総務に関する周知のみでした。教務課でも MIRACLE VISUALSTATION の活用を検討し、現在は講義の日程や休講・補講情報をタイムリーに配信しています。中にはイレギュラーな講義もあり、参加可否の必要な場合の周知にも活用しています。また、2015 年後半に開設した自習室の利用促進やインフラ設備の紹介、著名人の一言を添えるなど直接講義に関わらない情報もコンテンツに盛り込み、学生の関心を高めるよう工夫しています」( 玉城氏 )
名桜大学では、地域貢献の一つとして、図書館や SAKURAUM 内のカフェテリアなど、学内の一部を一般開放しており、コースによっては一般の方も受講可能にしています。「デジタルサイネージで情報提供することで、一般利用可能な施設情報が周知され、学生以外の来訪者にもメリットと感じていただいているのではないでしょうか。」( 玉城氏 )
そのようなデジタルサイネージの情報伝達力やコンテンツ作成ソフト「EMPopMaker(イーエムポップメーカー)」の高い操作性を評価し、システムを広く活用し独自のコンテンツを配信したいという期待が学内で広がっています。「既存の資料を、大学のポータル用とサイネージ用に素材として使用する際、PDF と画像の 2 つのファイル形式を用意する必要があります。今後はサイネージで PDF が表示できることを期待しますね」(玉城氏 )
名桜大学 教務部 教務課
玉城 正貴 氏
名桜大学 学生会館
「SAKURAUM」1F
導入企業様のご紹介
公立大学法人 名桜大学名桜大学は、1994 年に学校法人として設立し、2010 年に公立大学法人として開設しました。 開学当初から設置されている国際学部を国際学群に改組し、2005 年には人間健康学部を加え、現在では 2 学部 3 学科で構成されています。国際学群では、個性豊かな人材の育成を目指す 6 つの専攻(国際文化専攻、語学教育専攻、観光産業専攻、経営専攻、情報システムズ専攻、診療情報管理専攻)から成り立っています。人間健康学部では、体育、福祉、食育などの教育を担うスポーツ健康学科に加えて 2007 年に看護学科を設置しま した。また、大学院 ( 国際文化研究科、看護学研究科 ) を設置し、地域・国際社会に貢献できる人材を育成しています。 http://www.meio-u.ac.jp/