Web システムと連携し、動画コンテンツをリアルタイムに表示、来場者が必要な情報を配信でき、運用の利便性も向上
事例企業: ニセコ マウンテン リゾート グラン・ヒラフ(東急リゾーツ & ステイ株式会社)
導入前の課題
更新の多いゲレンデ情報を効果的に提供するため
デジタルサイネージの導入を計画
2011 年冬シーズンに、グラン・ヒラフ内のマウンテンセンターを新規オープンするにあたり、イベント開催のご案内、 ゲレンデ情報やチケット情報などをお客様へ効果的に伝える手段を検討している中、デジタルサイネージ採用のアイデアが浮上しました。都度状況が変化するスキー場の情報を運用負荷がない形で提供する為には Web コンテンツの再生が可能なサイネージ製品である MIRACLE VISUAL STATION が候補となりました。
導入の目的・解決手段
リフトの運行状況を視覚的に表示
こまめに更新される Web 情報を活用できるサイネージ
これまで、お客様からからのお問い合わせの多くが、リフトの運行状況の確認でした。視覚的に表現する目的から、ホワイトボードを用いて逐次変わるリフトの運行状況を担当者が記入するアナログのインフォメーションボードを利用した事があり好評でしたが、担当者が逐次情報を書き換える必要があり、運用効率の改善が課題になっていました。 今回、この仕組みをサイネージの標準的な機能の中で対応ができる様、一般公開中の Web サイト情報を切り出し、サイネージのコンテンツに融合する方法を考え導入に至りました。
導入効果
Web システムとの連携によりリアルタイムの情報を提供可能に
導入により問い合わせ件数が激減
デジタルサイネージの導入により、お客様ご自身が各所で視覚的にリフトの運行状況を確認できる仕組みができ、問い合わせはなくなっています。リフトチケット販売ブースやレストラン会計の際にも状況確認が行えるようになり、待ち時間などにも効果的に情報を提供できています。
Web システムと連携した動画コンテンツは、運行を管理している組合で発信している Web サイトの情報から必要なフレームのみを表示させているため、運用担当者が情報を変更する手間を省き、最新の情報を配信できています。
Web コンテンツや静止画、テロップの複合コンテンツを自社で作成して配信
東急リゾーツ&ステイ株式会社(旧社名:株式会社東急リゾートサービス)は、全国各地でリゾートホテルやスキー場、ゴルフ場など の運営事業を展開しています。ニセコマ ウンテンリゾート グラン・ヒラフは、 北海道虻田郡倶知安町の比羅夫 ( ひらふ ) 地区にある広大なスキー場で、地形変化に富んだダイナミックなコースからなだらかなコース、開放的なオープン バーンでの滑走が楽しめるバリエーションと、上質のパウダースノーが楽しめることで人気が高く、国内外から毎年 40 万人を超えるスキー・スノーボード客を迎えています。
ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフは、オープン時よりゲレンデのリフト運行情報やイベント開催情報など、来場者が必要とする情報を効果的に提供するため、デジタルサイネージの導入を検討していました。 来場者から最も必要とされるゲレンデ情報は、ニセコアンヌプリ山に広がる 4 つのスキー場を運営管理してい る組合が作成し Web サイト上で提供しています。この Web コンテンツを活用して配信できる機器として、ミラ クル・リナックスのデジタルサイネージ製品「MIRACLE VISUAL STATION DS302」を採用いただきました。
ユーザーニーズ
- ゲレンデ状況の情報をリアルタイムに提供
- Web コンテンツを活用し、必要な情報のみを配信
デジタルサイネージを導入した
マウンテンセンター
マウンテンセンター内のリフトチケット
売り場に設置したデジタルサイネージ
組合が作成するゲレンデのリフト運行状況と独自コンテンツを組み合わせて配信
Web サイト上のデータを利用できるシステムを導入したいと考え、MIRACLE VISUAL STATION を選択
これまでゲレンデのレストランや施設内で一番多く聞かれることはゲレンデの運行情報でした。リフトの稼働状況などを視覚的に分かりやすい状況にするため、ホワイトボードに運行状況を描写し、山の上に設置したこともありました。「スキーヤーに評判が良かったのですが、都度情報を書き換える必要があり、運用の手間がかかって大変でした。そこで Web サイト上のデータを利用できるシステムを導入したいと考えました。」ニセコ マウンテン リゾート グラン・ヒラフでデジタルサイネージ運用を担当する無藤氏は導入のきっかけを振り返りました。
MIRACLE VISUAL STATION を設置したマウンテンセンターの 1F ではエントランスからチケット売り場、スクール受付などでリフトの運行状況やリフト券の価格、イベント情報などを表示しています。2F のレストランには、壁に設置する固定型のディスプレイの他、可動式のディスプレイを採用し、パーティー、イベントなどのウェルカムボードとしても活用し、お客様にも好評です。 Web サイトと連携した動画コンテンツの他、イベント情報などの静止画コンテンツを自社で制作し、EMPopMaker を使ってスケ ジュール配信を行っています。難しい知識を必要とせず簡単にスタートでき、環境を増やしてゆけるツールとして有効に利用しています。「フレームのサイズを一度決めてしまえば、同じサイズで素材を準備するだけで完成度の高いコンテンツが作れるので、 あまりマニュアルを見なくても運用できています。また、紙の POP やポスターなど他の販促物と同じテイストのコンテンツを表示したり、テロップを利用して詳細情報を Web サイトへご案内できるので、統一感のある情報発信ができます。」運用の手軽さや効果的な活用方法についても評価をいただいています。
ニセコ マウンテン リゾート
グラン・ヒラフ
飲料グループ
グループリーダー
無藤 裕二 氏
リフト運行状況の Web サイトから必要なフレームのみを表示し、リアルタイムの情報提供を実現
4 つのスキー場を運営管理している組合が、各リフトの運行状況などのゲレンデ情報を制作し Web サイトに公開していました。かつてはスキー場の全リフトの稼働状況を紙に表示していたのを、各リフトに同じシステムを導入し、専用ネットで繋ぎ、リフトを止めたり減速したりするとすぐに更新されるようになっています。 「このサイトでは最新の情報を読みなおし、常に新しい情報を表示しています。このデータを表示するのが一番信頼性もリアルタイム性も高いので、Web コンテンツを利用してコンテンツ配信できるプレイヤーを探したところ MIRACLE VISUAL STATION の提案を受け採用を決めました。更に必要なところだけ表示させるために、 必要なフレームだけを切り取って表示させてい ます。」 ( 無藤氏 )
EMPopMaker で実現する Web システムと連携した動画コンテンツと静止画、テロップを組み合わせた複合コンテンツ
来場者が能動的に情報を得られるツールとして、今後も利用を拡大
「人が一番集まるレストランなどに設置することで、スキーヤーが能動的に情報を取得できるようになりました。お客様からの運行状況の問い合わせはほとんどなくなりました。動きがあるので従来のパネルや紙の看板より目立って目を引きますし、会計時などの待ち時間に情報を得ることもでき、効果的に情報提供できています。」と無藤氏はデジタルサイネージ導入の効果を語ります。
今後の展開として、定期イベントに合わせた情報配信や、ゲレンデ中腹のレストランで更に導入を増やし効果的に情報配信していく予定です。「レストランで毎週開催しているライブの告知情報を配信しているのですが、コンテンツを入手するタイミングなど今シーズンの運用で把握できたので、今後は日程表を使って先のコンテンツを登録して、計画的な運用ができそうです。レストランだけでなくゲレンデ中腹の中継所的なポイントとなっており情報を見る目的で訪れる人が多いため、天候情報なども必要になって来ると想定しています。台数も増えるので設置場所によって個々に運用できる担当者を育成していく予定です。」(無藤氏)
システム構成イメージ