AWS 環境で利用可能な仮想アプライアンス型の統合システム監視モジュールを提供開始
~ セキュリティ機能を強化した最新版の MIRACLE ZBX 5.0 を搭載し、オンプレミスや AWS を含むハイブリッドクラウド環境でも、安定したシステム監視を実現 ~
2021 年 8 月 30 日
サイバートラスト株式会社
サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞柄 泰利 以下、サイバートラスト)は、「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」上にインポートし動作するシステム監視用バーチャルアプライアンス ※1 「MIRACLE ZBX® Virtual Appliance V5.0 for AWS」を、2021 年 8 月 31 日より提供開始します。
「MIRACLE ZBX Virtual Appliance」は、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」をベースにサイバートラストが独自に開発した、統合システム監視ソリューションです。VMware 仮想化基盤を活用している企業を主な対象に、仮想化環境での監視ニーズに応える製品として、OS 設定や、監視サーバーと データベースのパフォーマンスチューニングを実施し、AWS 環境への監視サーバーのインストールおよび構築を簡単かつ短時間に実現します。
昨今、オンプレミスとパブリッククラウドを組み合わせて利用するハイブリッドクラウド環境で仮想化システムを構築する企業も増加し、システム監視ニーズも複雑化、多様化しています。「MIRACLE ZBX Virtual Appliance for AWS」は、AWS 上のシステムだけでなく、AWS とオンプレミスのハイブリッドクラウド環境を監視することで複雑化、多様化するシステム監視ニーズに対応します。最新版の「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V5.0 for AWS」では、MIRACLE ZBX 5.0 のセキュリティ機能強化により、金融業や製造業などセキュリティガイドラインに則った運用が求められる企業ユーザーや、大量の監視対象をもつ大規模システムを運用する企業ユーザーに向けて、安心・安全な監視環境の構築とシステム運用を支援します。
AWS 独自の監視ソフトウェア Amazon CloudWatch(AWS リソースのモニタリング)は、AWS が主な監視対象ですが、「MIRACLE ZBX Virtual Appliance for AWS」 を導入すると、AWS 上のシステムと、オンプレミスのシステムを 1 つのソフトウェアで一元的に監視することが容易になり、監視ポリシーや監視設定を統一でき、管理コストやオペレーションコストを削減することができます。さらに、オンプレミス環境の「MIRACLE ZBX Virtual Appliance Suite」と合わせてご利用いただくことにより、「MIRACLE ZBX Virtual Appliance Suite」に含まれる統合ビューアで、AWS 上の MIRACLE ZBX サーバーとオンプレミス環境での MIRACLE ZBX サーバーの監視画面を統合し、障害情報を一元的に閲覧可能になり運用を効率化することも可能です。
サイバートラストは、セキュリティ機能を強化した「MIRACLE ZBX」を活用して、仮想アプライアンス製品など監視サービスを拡充していく予定です。今後セキュリティ基準への対応が求められる企業のシステム監視をはじめ、運用を含めた安心・安全なシステムインフラの実現を支援してまいります。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance for AWS の主な機能
- 最新版 MIRACLE ZBX 5.0 の強化点を利用可能
監査ログ出力やパスワードポリシー強化、DB パスワード暗号化など、従来 OSS 版で提供されている Zabbix にはないセキュリティ機能の強化により、米国標準技術研究所(NIST)のセキュリティガイドライン NIST SP800-171 および NIST SP800-53 の要件に準拠しています ※2。 - すぐ使える
OS レベルからの監視システムの構築が不要で SI 構築のための費用や工数を削減するメリットに加えて、対象システムだけではなく周辺システムにも徹底が求められていくセキュリティガイドラインの要件に対応するシステム監視を迅速に、低コストで実現します。 - 仮想化環境でも高可用性を実現
MIRACLE ZBX VA 5.0 に MIRACLE FailSafe ※3 をプリインストールし、Zabbix の稼働監視を行っています。万が一 Zabbix がダウンしても、仮想化基盤からは検知できない OS レイヤーやアプリケーションレイヤーでの障害を検知し、自動的にアプリケーション再起動をおこない復旧させます。 - 監視要件の変更や監視対象の増加に対応可能
稼働中のシステムにおいても監視要件の変更や監視対象の増加に対して、仮想マシンのスケールアップで対応できます。監視対象台数が少ないときは CPU リソースを少なめに割り当て、監視対象が増えるに従い、CPU リソースを増やすことで効率的な運用が可能です。 - サブスクリプションとして提供
本製品はサポートサービスも含んだ年間のサブスクリプションとして提供します。監視対象台数に応じた価格設定のため、監視規模の増減に応じてコストを削減できます。サポート対象の OS、データベース、Zabbix をワンストップでサポートします。
提供開始
2021 年 8 月 31 日
価格
1 年 1,700,000 円(税抜)
詳細は MIRACLE ZBX Virtual Appliance for AWS の製品ページをご参照ください。
- ※1
- バーチャルアプライアンス(Virtual Appliance)とは:
仮想化環境上で動作させるために「仮想マシン、OS、アプリケーション」を一体化して提供される製品です。仮想マシン上で動くため、実際に動作するハードウェアに依存せず、専用のハードウェアを購入する必要がないため、ハードウェアコスト、空調などの設備コスト、メンテナンスコストなどを軽減することができます。 - ※2
- 「NIST SP800」シリーズでは、米国政府の機密情報を扱うには SP800-53、また機密情報以外の重要情報を扱うには SP800-171 で定められた内容に沿って情報システムを構築することを求めています。米国政府調達規制化により米国で事業を展開する民間企業はもちろん、日本企業にも求められる国際標準となりつつあります。
最新版の「MIRACLE ZBX」では、「NIST SP800-171」 [3.1 アクセス制御 , 3.3 監査と責任追跡性 , 3.13 システムと通信の保護 ] および「NIST SP800-53」 [3.1 アクセス制御 , 3.3 監査と責任追跡性 , 3.18: システムと通信の保護 ] に準拠したセキュリティ強化を実装しています。 - ※3
- MIRACLE FailSafe とは:
障害検知時に OS 再起動、アプリケーション再起動を行い、シングルサーバーの業務サービスを復帰させる MIRACLE LINUX の HA ソリューションです。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance について
仮想化環境上でゲスト OS として動作する Linux OS「MIRACLE LINUX」、HA ソリューション「MIRACLE FailSafe」と「Zabbix」をベースに機能拡張を行った統合システム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」に、データベース、Web サーバーを一体型にして最適化した状態の仮想アプライアンス製品です。基幹系での仮想化環境のシステム監視ニーズに応え、Zabbix サーバー全体の可用性を向上し、仮想アプライアンスの提供で導入の手間を大幅に削減します。製造、流通、金融、公共など、これまで主に商用監視ソリューションを活用していたエンタープライズ領域での採用が広がっています。
MIRACLE ZBX は、サイバートラストが独自でパッケージを作成しサポート提供しているものであり、Zabbix の開発元である Zabbix LLC 社が推奨もしくはサポート提供やスポンサーしているものではありません。
MIRACLE ZBX Virtual Appliance について詳しくはこちら
サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として 20 年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けの Linux/OSS サービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoT をはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「信頼とともに」。サイバートラストは、IT インフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。
当リリースに関するお問い合わせ先
サイバートラスト株式会社
広報担当:椎名
Web サイト:https://www.cybertrust.co.jp/
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