サイバートラスト、セキュリティガイドラインへ準拠した運用を支援するシステム監視用バーチャルアプライアンスを提供開始
~ セキュリティを強化した「MIRACLE ZBX 6.0」を搭載し、CIS ベンチマークに準拠したアプライアンスで構築工数や初期費用の削減と設定作業の負荷軽減を実現 ~
2022 年 5 月 12 日
サイバートラスト株式会社
サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞柄 泰利 以下、サイバートラスト)は、仮想化環境に特化したシステム監視用バーチャルアプライアンス ※1 の最新版「MIRACLE ZBX® Virtual Appliance V6.0(以下、MIRACLE ZBX VA 6.0)」を、2022 年 5 月 12 日より提供開始します。本バーチャルアプライアンスは、大規模システムで大量の監視対象をもつ企業のシステム運用部門に向けて、コストを抑えた運用監視システムの構築や、障害発生時のワンストップサポート、長期運用のための長期サポートなどを実現します。
「MIRACLE ZBX VA 6.0」は、仮想化環境上でゲスト OS として動作する Linux OS「MIRACLE LINUX」、HA ソリューション「MIRACLE FailSafe※2」と「Zabbix」をベースに機能拡張を行った統合システム監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」に、データベース、Web サーバーを一体型にして最適化した状態の仮想アプライアンス製品で、仮想化基盤やパブリッククラウドにインポートしてシステム監視の設定を行うだけで、すぐにシステム監視を始めることができます。
「MIRACLE ZBX VA 6.0」の OS 設定は、米国の非営利団体 CIS(Center For Internet Security)※3 が発行しているシステムを安全に構成するための構成基準などを記載したガイドライン「CIS ベンチマーク ※4」に準拠しており、各事業者側で必要となっていたセキュリティガイドラインの要件に沿って OS があらかじめ設定されているため、構築工数や初期費用の削減と設定作業の負荷軽減を実現します。
近年のサプライチェーンリスク管理の観点から、業務システムを監視する監視システムについてもセキュリティガイドラインに合わせて適切に設計することが求められています。MIRACLE ZBX は 2021 年 3 月に提供開始したバージョン 5.0.9 より独自機能の一つとして、米国立標準技術研究所(NIST)のサイバーセキュリティガイドライン「NIST SP800-171」および「NIST SP800-53」 の一部に準拠したセキュリティ強化を実装しています。
サイバートラストは、「MIRACLE ZBX VA 6.0」の提供により、さまざまなセキュリティガイドラインに準拠したシステム運用管理を支援します。今後もシステム監視におけるセキュリティ強化や柔軟なサポートを提供し、仮想環境でのお客様の安定運用とコスト面のニーズに対応してまいります。
「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0」の主な特長
- 最新版 MIRACLE ZBX 6.0 の強化点を利用可能
MIRACLE ZBX 6.0 のベースとなる Zabbix 6.0 の機能強化点を利用できます。障害検知後の報告や分析などの運用担当者の作業負荷を軽減し、今後のビジネスの拡張や改善に活かせる機能を拡充しています。具体的には、従来のレポート機能やサービス機能を拡張したほか、ユーザー権限機能の強化などにより、運用現場の負荷軽減や運用体制に適した柔軟な条件設定が可能です。 - 各種セキュリティガイドラインへの対応を支援
OS の初期設定として CIS ベンチマークを採用・準拠し、ISMS や PCI DSS、NIST のセキュリティガイドラインへの対応を支援します。 - オンプレ環境の Zabbix だけでなくクラウド環境の統合的な監視も可能
大規模環境向けモデルの「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 Suite」には、複数台の Zabbix から発報されるイベント情報の一元的な閲覧や、クラウド環境のリソースも合わせて確認できる統合ビューアを同梱しています。 - SNMP トラップや各種ログの大量発生時に監視サーバーや運用担当者の負荷を軽減
「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 Suite」には、さまざまなサーバーやネットワーク機器から発生する SNMP トラップや各種ログをハンドリングする MIRACLE MessageHandler を同梱しています。これにより SNMP トラップや各種ログの大量発生時に重複や不要なログを排除することでトラフィックを削減し、監視サーバーや運用担当者の負担を軽減します。プラグイン開発で柔軟に外部システムとの連携も実装可能です。
<提供開始日>
2022 年 5 月 12 日
<価格>
MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 1,700,000 円~ ( 税抜 )
※サポートサービスも含んだ年間サブスクリプション(監視対象台数 499 台まで)
MIRACLE ZBX Virtual Appliance V6.0 Suite 4,000,000 円~ ( 税抜 )
※サポートサービスも含んだ年間サブスクリプション(監視対象台数 500 台以上)
<動作環境>
VMware ESXi 6.0 以上(6.5 は Update 1 以上を推奨)
- ※1
- バーチャルアプライアンス(Virtual Appliance)とは:仮想化環境上で動作させるために「仮想マシン、OS、アプリケーション」を一体化して提供される製品です。仮想マシン上で動くため、実際に動作するハードウェアに依存せず、専用のハードウェアを購入する必要がないため、ハードウェアコスト、空調などの設備コスト、メンテナンスコストなどを軽減することができます。
- ※2
- MIRACLE FailSafe とは:障害検知時に OS 再起動、アプリケーション再起動を行い、シングルサーバーの業務サービスを復帰させる MIRACLE LINUX の HA ソリューションです。
- ※3
- CIS とは:Center for Internet Security の略称で、米国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)や米国国家安全保障局(NSA:National Security Agency)、米国国防情報システム局(DISA:Defense Information Systems Agency)などの米国政府機関や企業、学術機関などと連携し、インターネット・セキュリティ標準化に取り組む非営利団体。
- ※4
- 「CIS Benchmarks(CIS ベンチマーク)」とは:システムを安全に構成するための構成基準およびベストプラクティスが記載されたガイドラインで、OS やミドルウェア、主要ベンダーのネットワークデバイス、その他デスクトップソフトウェアやモバイルデバイスなどを対象に膨大な数のベンチマークが発行されています。それぞれの対象のバージョンごとに、システムをセキュアにするための設定方法が記載されています。
関連 Web サイト
MIRACLE ZBX について
「MIRACLE ZBX」シリーズは、オープンソース版統合監視ソフトウェア「Zabbix」をベースとして、サイバートラストが独自に開発したエンタープライズ用途に特化した統合的なシステム監視ソリューションです。本ソフトウェアは、サイバートラストが独自でパッケージを作成しサポート提供しているものであり、Zabbix の開発元である Zabbix LLC 社が推奨もしくはサポート提供やスポンサーしているものではありません。
「MIRACLE ZBX」についての詳細は、 こちら をご参照ください。
サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として 20 年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けの Linux/OSS サービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoT をはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「信頼とともに」。サイバートラストは、IT インフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。
当リリースに関するお問い合わせ先
サイバートラスト株式会社
広報担当:椎名・佐伯
Web サイト:https://www.cybertrust.co.jp/
* MIRACLE LINUX の名称およびロゴ、MIRACLE ZBX は、サイバートラスト株式会社の登録商標です。
* Linux は、Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。