企業向けシステムバックアップ製品「MIRACLE System Savior」が Red Hat Enterprise Linux 9 に対応
〜 増加する Linux へのランサムウェア攻撃への対策として、オフサイトへのシステムバックアップと安全・確実なリカバリーを実現 〜
2022 年 7 月 21 日
サイバートラスト株式会社
サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞柄 泰利 以下、サイバートラスト)は、企業向けシステムバックアップ・ソフトウェアの最新版「MIRACLE System Savior(ミラクル・システムセイバー)Version 4(以下、MSS V4)」が、Red Hat 社のサーバー向け最新 OS「Red Hat Enterprise Linux 9(以下、RHEL 9)」へ対応したことを発表します。
現在対応している RHEL 8 までのバージョンに加えて、RHEL 9 のバックアップ/リカバリー検証を完了し、RHEL 9 環境のシステムをバックアップ/リカバリーできることを実証しました。
MSS は、必要な機能に絞って幅広い環境を確実にバックアップ/リカバリーできるように、システムイメージバックアップに特化して開発したソフトウェアです。サーバーを停止した状態で、Linux ベースの専用ライブ CD で起動し、静的に確実にバックアップおよびリカバリーを行います。また、シンプルな CUI メニューの単純操作で、リモート管理ソフトからも確実な操作が可能です。
2022 年 5 月に発表された RHEL 9 は、2019 年 5 月の RHEL 8 リリース以来、約 3 年ぶりのメジャーアップデートとなり、セキュリティ機能が強化されたほか、多くのパッケージがバージョンアップされています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ 10 大脅威 2022」※1 では、組織向けの脅威として「ランサムウェアによる被害」が 2 年連続で 1 位に挙がり、2 位以降も「標的型攻撃による機密情報の窃取」、「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」、「修正プログラムの公開前を狙う攻撃」などランサムウェア攻撃に関連した複数の脅威が上位にランキングされています。警察庁が公開した「令和 3 年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」※2 によると、令和 3 年に都道府県警察から警察庁に報告のあった国内の企業・団体でのランサムウェア被害件数は 2020 年下半期の 21 件から、2021 年上半期は 61 件、2021 年下半期は 85 件に急増しています。一方、米 IBM が公開した 2021 年のサイバーセキュリティレポート「X-Force 脅威インテリジェンス・インデックス 2022」※3 によると、サイバー攻撃手法のトップはランサムウェアで攻撃全体の 21% を占め、新しいコードを持つ Linux 向けのランサムウェアが 2020 年から 2021 年にかけて 146% 増えたという調査結果が明らかにされました。
万が一 OS がランサムウェア攻撃を受けると、重要なデータが暗号化され、業務が停止するリスクが発生します。業務を停止するダウンタイムを最小限にするための対策として、バックアップの重要性が再認識されています。感染したシステム全体を一旦クリーンな環境に戻してデータをリストアすることで復旧時間を短縮できることから、データバックアップに加え、システムバックアップを取っておくことが、事業継続という観点から推奨されています。さらにランサムウェアはネットワークを介して感染を広げることから、バックアップ先にはネットワークから完全に隔離できるオフラインバックアップを選択する必要があります。
RHEL 9 環境をより安全に利用するためには、同バージョンに対応したシステムバックアップの MSS V4 が有効です。MSS は、システムを丸ごとバックアップして社内システムと切り離してオフサイトに保存するため、ランサムウェア被害にあった場合でも、バックアップされたシステム環境への感染を避けることが可能です。感染前のバックアップデータと合わせて、安全かつ確実にシステムを復旧することで、事業の停止期間を最小限に抑えることができます。
サイバートラストは、最新のテクノロジーを活用した複雑なシステム環境を確実にバックアップ/リカバリーするニーズに応えて、今後も最新の OS やクラスタ環境などへの迅速な対応を進めてまいります。
- ※1
- 出典「 情報セキュリティ 10 大脅威 2022」
- ※2
- 出典「 令和 3 年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について 」
- ※3
- 出典「X-Force 脅威インテリジェンス・インデックス 2022:エグゼクティブ・サマリー 」
MSS V4 の新たな対応環境
Red Hat Enterprise Linux 9
価格
MIRACLE System Savior V4 89,000 円~(税抜)
試用版のダウンロード
MSS V4 の試用版は以下のサイトからダウンロードしてご利用いただけます。
販売店
MSS V4 は、サイバートラストと以下の認定販売パートナーより購入いただけます。(社名 50 音順)
- 株式会社アシスト
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社
- 日本ヒューレット・パッカード合同会社
- 株式会社ネットワールド
- ネットワンシステムズ株式会社
- ユニアデックス株式会社
- 横河レンタ・リース株式会社
MIRACLE System Savior について
サイバートラスト(ミラクル・リナックス)が提供するシステムバックアップ・ソフトウェア「MIRACLE System Savior」は、サーバーベンダーとの連携を強みとして、企業向けシステムバックアップの要件に基づいて開発されました。最新のサーバーやマルチ OS、仮想化ソフトウェア、およびクラスタソフトウェアへの対応、24 時間サポート、7 年間長期サポートを提供しています。2010 年 3 月の発売以来、災害対策への意識の高まりにより導入拡大が進み、製造、流通、通信、医療などさまざまな業種で利用されています。
「MIRACLE System Savior」についての詳細は、 こちら をご参照ください。
サイバートラスト株式会社について
サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として 20 年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスのカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けの Linux/OSS サービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoT をはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。
「信頼とともに」。サイバートラストは、IT インフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。
当プレスリリースに関するお問い合わせ先
サイバートラスト株式会社
広報担当:椎名・佐伯
メール: press@cybertrust.co.jp
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