鷺が舞う神事
島根には神在祭(かみありさい)という神事がありますが、他方、西端である津和野には、身長の9割もある大翼をまとった衣装で舞う神事があります。
路上でおもむろに行われる神事のある島根から、お元気ですか。
エンジニアの押田です。
今回は島根県の西端、津和野に行ってきました。
かつて三隅太平桜(固有種・天然記念物)を見るのに浜田までは行ったことがあるのですが、更に先、更に更に先、松江から高知に行くのと変わらないくらい時間を要する津和野まで行ってきたのです。
何故かと言えば、鷺舞(さぎまい)という神事を拝観するためです。
鷺舞の発祥は京都の八坂神社だそうです。が、一旦、京都では途絶えたらしく、京都から津和野まで逆伝承しに来て復活したそうですよ。
で、鷺舞って何ぞや。
公式情報は公式サイトをご覧ください。毎度。
一言で表現するなら、ガッチャマン (C) タツノコプロ です。同じ感想を得る人は偏在するようですが、論より証拠。写真を掲載します。
この羽根、木で出来ているんです。接触(衝突)によって、(音階的には高くないものの)凛とする音を放ちます。木が衝突の連鎖によって音を出す様は、富山の「こきりこ」の簓(ささら)を思わせます。
で、この羽根を、淡々と操り、静止を伴う振り付けを舞うのです。音を出す振り、音を出さない振り、交互に出現して、僭越ながら完成度の高い芸術になっています。
日本には色々と天然由来の神格化要素が存在しますが、まさにその一例という感じです。岩手の早池峰神楽(島根にも出張してきたことがあります!)などは、直感的にすごく滑稽だと感じますが(別に嫌いじゃないです)、その対極にあるという感じです。
必ずしも交通の便は良くないのですが、見ておいた方がよい日本の文化の1つだと思います。
ということで、一風変わった神事が残る島根から、日々観光に明け暮れるレポートでした。
ごきげんよう。