お知らせ

IoT・組込用超長期サポート対応 Linux OS「EMLinux」が NXP の i.MX 8M, i.MX 8M Plus アプリケーション・プロセッサに対応

〜産業用機器やスマートホーム、スマートシティなどの IoT 機器のような、高度なエッジコンピューティングが進むアプリケーションへの対応を拡充〜

2024 年 4 月 3 日
サイバートラスト株式会社

サイバートラスト株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：北村裕司　以下、サイバートラスト）は、産業グレードの IoT 機器向け Linux OS「EMLinux 3.0」の対応 SoC として、世界的な半導体サプライヤーの NXP^® Semiconductors N.V.（以下、NXP）社製 i.MX 8M、および i.MX 8M Plus アプリケーション・プロセッサを追加したことを発表します。EMLinux は、2019 年の発売以来、産業機器、通信機器、医療機器、制御機器など、長期安定稼働が求められる組込み機器の分野で広く導入されています。このたびの対応 SoC 追加により、エッジコンピューティング機能の高度化が進む制御用ゲートウェイや監視カメラ、ロボットコントローラ、スマートシティやスマートホームなどの幅広い IoT 機器への対応を拡充します。

EMLinux には 10 年におよぶ超長期脆弱性サポートや SBOM 生成などのサービスが組み込まれており、「EU Cyber Resilience Act（欧州サイバーレジリエンス法）」、「U.S. Cyber Trust Mark」などの新しいサイバーセキュリティ基準やプログラムの主要な要件になると予想される項目に対応しています。

NXP の i.MX 8M ファミリは、広範な産業用、および民生品デバイス市場に新たなパフォーマンスレベルと機能をもたらす、スケーラブルなアプリケーション・プロセッサです。i.MX 8M ファミリは、これらのアプリケーションを対象とした組込みデバイスの i.MX 6 ファミリ製品ポートフォリオを補完します。特に産業用アプリケーションでは、長期のサポートが必要です。EU Cyber Resilience Act のような新しいサイバーセキュリティ規格が多くの国で必須要件となる中、EMLinux は i.MX 8M および i.MX 8M Plus アプリケーション・プロセッサのユーザーがこれらの要件を満たすよう支援します。

サイバートラストは、CIP や OpenSSF ^※1 のメンバーとしてオープンソースソフトウェアのセキュリティ強化に賛同し、コミュニティ活動を通じて最新の技術動向を取り入れながら、「EMLinux」のセキュリティ品質の強化や SBOM と管理ツールとの連携などを積極的に進めてまいります。今後もエッジコンピューティングや産業 IoT システムなどの産業機器ベンダーやメーカーに向けて、産業グレードの長期利用を支援し、国際安全基準レベルのセキュリティに対応してまいります。

このたびの対応 SoC 追加にあたり、NXP ジャパン様および「EMLinux」の販売代理店である東京エレクトロンデバイス株式会社様よりコメントをいただいています。

NXP ジャパン株式会社
マーケティング統括本部　本部長　大嶋浩司様

NXP Semiconductors の長期製品供給プログラム対象製品と、サイバートラスト社の Linux OS の長期利用を実現する「EMLinux」の組み合わせは、長期サポートを求める産業分野のお客様にとって最適なソリューションです。Layerscape マルチコア・プロセッサに加えて、このたびの i.MX 8M、 i.MX 8M Plus アプリケーション・プロセッサへの対応が加わったことにより、ますます幅広い分野での長期サポート要件にお応えできるとして期待しています。

東京エレクトロンデバイス株式会社
執行役員 EC BU クラウド IoT カンパニープレジデント初見泰男様

東京エレクトロンデバイス株式会社は、サイバートラスト社の販売代理店であると同時に NXP Semiconductors 社の販売代理店です。今回サイバートラスト社の EMLinux が、NXP Semiconductors 社の i.MX 8M, i.MX 8M Plus アプリケーション・プロセッサに対応することを嬉しく思います。今後、益々必要となる脆弱性対策に最適な組み込み LinuxOS、EMLinux を弊社からサポートすることができ、多くのお客様に対して新しい価値が提供できるものと確信しております。