お知らせ

サイバートラスト、iPhone のマイナンバーカードを利用した本人確認に対応

～事業者に向けて導入障壁の低減と開発・運用工数やコストの削減を支援～

2025 年 10 月 1 日

このたび、サイバートラストの「iTrust 本人確認サービス」において、「iPhone のマイナンバーカード」に対応した本人確認を実現する機能を 2025 年 9 月 30 日より提供開始しました。iPhone のマイナンバーカードからの情報取得機能を事業者が簡便に実装可能にする「iTrust 本人確認サービス eKYC ライブラリ（以下、eKYC ライブラリ）」^※1と、Apple ウォレットから取得した暗号化データの復号や署名検証を可能にする「mdoc^※2検証サービス API」を提供します。これにより、iPhone に搭載された各種電子証明書を活用した公的個人認証（スマホ JPKI^※3）、および Apple ウォレットに設定されたカード代替電磁的記録（属性証明機能）による本人確認を容易に実現します。

eKYC ライブラリおよび mdoc 検証サービス API により事業者の「iPhone のマイナンバーカード」対応を簡便に実現し、厳格な本人確認が iPhone のみで完結できるオンラインの民間サービス拡大を支援します。また、iPhone 利用者は物理的なマイナンバーカードや暗証番号を使わずに、電子証明書やカード代替電磁的記録を利用した各種民間サービスでの本人確認がスムーズに実行可能になります。

これらの機能により、iPhone 利用者には「iPhone のマイナンバーカード」の利用シーン拡大による利便性向上、事業者には導入障壁の低減と開発・運用工数やコストの削減、および利用者の満足度向上を支援します。

サイバートラストが提供する以下の機能により、事業者はライブラリを自社アプリに組込み、または API 連携することで、以下のメリットを得ることができます。

Appleウォレットに設定されたマイナンバーカードによる本人確認を可能にする eKYC ライブラリ

iPhone のマイナンバーカードと連携した本人確認機能を容易に開発・実装可能に

mdoc検証サービス API

API で連携することにより、取得した暗号化データの復号化、および署名検証を実現しデータの真正性を担保可能に
データの復号に必要となる鍵を、公的個人認証に係る主務大臣認定を受けたサイバートラストが厳格に管理することで運用コストを低減

iOSのスマホ JPKI による本人確認を可能にする eKYC ライブラリ

スマホ JPKI の実行に必要な、マイナポータルアプリとの連携機能を容易に開発・実装可能に

サイバートラストは、マイナンバーカードを活用した厳格な本人確認の実装を支援し、行政サービスから民間サービスまで幅広い用途でのデジタルトラストを支える基盤づくりを推進します。

※1: iTrust 本人確認サービス eKYC ライブラリとは：地方公共団体情報システム機構（J-LIS）との契約に基づいてサイバートラストが独自に開発した iTrust 本人確認サービスのオプションサービスです。事業者のアプリに組み込むことでマイナンバーカードを用いた公的個人認証による本人確認や、運転免許証や在留カードの IC チップ情報の読み取りによる本人確認を容易に実現します。
※2: mdoc とは：ISO/IEC18013-5 の国際標準規格で規定されているデジタル身分証の技術方式。マイナンバーカードの情報を mdoc 形式でスマートフォンに格納することで、物理カード本体がなくてもスマートフォンだけで本人確認や属性証明を安全に行う仕組み。従来のマイナンバーカード読み取りに比べて、スムーズで確実な本人確認が可能になります。
※3: スマホ JPKI とは：スマートフォンのセキュアエレメントと呼ばれる領域へマイナンバーカードに搭載されている署名用電子証明書および利用者証明用電子証明書と同様の電子証明書をインストールし、スマートフォン 1 つで厳格な本人確認や当人認証を実現するものです。

「iPhone のマイナンバーカード」とは

iPhone（Apple ウォレット）に入れて利用できるマイナンバーカードで、Face ID や Touch ID による認証で、マイナポータルへのログインや、コンビニでの証明書取得などの行政サービスを、簡単、安全かつ便利に利用可能になります。
デジタル庁では、事業者や自治体のスタッフが、実物のマイナンバーカードで顧客や住民などの本人情報の確認を確実に行うための「マイナンバーカード対面確認アプリ」（iOS/Android）を提供しています。

「iPhone のマイナンバーカード」について：